アニメ所感〜2008秋〜

1970年代にアニメ放送された「新造人間キャシャーン」のリメイク作品。舞台は機械が人間を支配する世界であるが、その機械にも「滅び」が訪れようとしている。主人公のキャシャーンは、自分が何者であるかも分からないまま、戦い続ける。
続きもの。謎が多いままで始まるので序盤は分かりにくい感じであったが、中盤以降はに差し掛かりそれなりに楽しめるようになってきた。とはいえ、特出した印象はなく、普通。

以前に放送された「ヴァンパイア騎士」の第2期作品。設定は前回の続きなので、割愛。
続きもの。ちょっとミステリアスな感じは変わらず。評価も変わらず。女性向けと見せかけて、そんなに女性向けではなかった。まあ普通。

同名の漫画のアニメ化。退魔師であり姉妹のような間柄である主人公の少女2人が何故か決闘を始める舞台から物語が始まる。
続きものだが基本的に1話〜数話完結。序盤に終盤のシーンを先に流し、その後ストーリーは過去に戻り経緯の話が数話続き、 序盤のシーンに繋がるようにしていたらしい。作りは斬新だが、話は普通。バトルシーンは結構頑張っていたと思う。

以前に放送された「ef - a tale of memories.」の続編。2組の少年少女が織り成すドラマの中で、物語は完結へと向かう。
続きもの。前作同様、演出や描写はなかなか良い。終わり方はほぼ原作通りだが、アレンジも加えられており原作をプレイしていてもそれなりに楽しめた。ただ、描写に懲りすぎている感も否めない。B+は個人的な好みも入っているかもしれない。

同名の漫画のアニメ化。賭け野球で無敗を誇る投手である主人公が、ここ数年下位に低迷する球団とワンナウツ契約を結び、プロ野球界で戦う。
続きものだが基本的に1話完結。ワンナウツ契約とは、年俸をアウトと失点によって決めるというもの。主人公は、速球や変化球が凄いというピッチャーではないが、賭け野球で培った心理戦と頭脳戦で並み居るプロに立ち向かう。野球ものというと、熱血・根性・汗と涙というものを思い浮かべやすいが、本作は全くそういうことはない。切り口が斬新で面白い。ちなみに、今の日本のプロ野球とは少しルールが違うが、細かいことを気にしてはいけない(笑)。2クールやったが、まだまだシーズン序盤といったところで終了。個人的には、是非続編を見たい良作。

同名の小説のアニメ化。舞台は昭和初期。推理小説。
続きもの。昔が舞台なので古臭い感じがあるが、そういうものだと割り切ればそれはあまり気にならない。にも関わらず評価を下げたのは、会話が非常に多く、アニメでやる必要性を感じなかったからである。推理ものなので語りがメインになるのはある程度仕方がないと思うが、それにしても多い。言い回しも古風で難しく、とっつきにくい。アニメ的な描写も少なく、紙芝居で済む程度だと感じた。正直、ラジオドラマでも良かったのではないかと思ってしまった。

同名のライトノベルのアニメ化。妖精と話をする能力を持つ少女(主人公)が、ふとしたきっかけで青年と出会い、青年と関わることで事件に巻き込まれていく。
続きものだが基本的に1話〜数話完結。舞台は中世あたりの雰囲気。キャストは豪華だがこれといったインパクトがなく、いまいち。声優の無駄遣い感が否めないという面からも、評価を下げた。ただ、女性向けなので、女性ならもう少し上がるかもしれない。

同名のライトノベルのアニメ化。主人公の少年は、生まれつき目つきが悪いことから学園では怖がられ誤解されていたが、身なりは小さいが強暴な少女と出会ったことをきっかけとして様々な人物と出会い、学園生活を送る。
続きものだが基本的に1話完結。ジャンルで言えば学園ラブコメ。テンションは軽快で楽しい。中盤からは登場人物も増え、三角関係な場面も増えいい感じ。釘宮嬢のツンデレ分も豊富だが、きちんと少年少女達の気持ちも描かれており、ストーリーとしても満足。

同名の漫画のアニメ化。私立学園に通う女子高生らの日常。
基本的に1話完結。ありふれた設定であるにも関わらず、目立った点がない凡作。

以前に放送された「ロザリオとヴァンパイア」の第2期アニメ。エロス。
続きものだが基本的に1話完結。パンツアニメである本作がなぜ第2シーズンなのか謎であり、最後まで見ても印象は変わらず。ストーリーもいまいち、バトルも臨場感がないと、評価できる点がない。声優の無駄遣い感も非常に強い。パンツもチラリズムのような見せ方の工夫があるわけでもなくモロパンで、節操がない。原作もある(読んでいないが)のでそう簡単には変えられないとは思うが、ここまでやるなら下手にストーリーを作ろうとせずエロスで通してくれたほうがまだましだった。

以前に放送された「のだめカンタービレ」の第2期アニメ。タイトルの通り、舞台を日本からパリに移した作品。
続きものだが基本的に1話完結。前作と同様になかなかいい感じ。まだまだ続く…のか?(^^;

同名の漫画のアニメ化。妖怪と人間が共存する世界で、主人公の少年(人間)らはこの世界を守るために奮闘する。
続きものだが基本的に1話〜数話完結。序盤は比較的ほのぼの風味だが、中盤以降は共存世界の危機と立ち向かうシリアステイスト。悪くはないが、普通。

以前に放送された「CLANNAD」の後日談。
続きものだが基本的に数話完結。クオリティの高さは前作と同様で、萌え要素も適度にあり、明らかに他作品とレベルが異なる秀作。序盤はサブキャラクターに焦点を当てており、いい感じだった。中盤からは主人公とヒロインのメインシナリオになっており、こちらもいい感じ。ずっとハッピーというわけでもなく、途中では思わず涙が出てしまいそうなシーンなどもあったりと、いい意味で容赦がないところも評価できた。文句なしのA+。

同名のPS2ゲームのアニメ化。とある王国の王子(?)である主人公は、ヒロインと出合ったことから旅をすることになり、その中で自分が普通の人間ではないことを知るが、自らの運命を切り開くため、そして世界を救うために戦う。
続きもの。世界設定が細かく、キャラクターもこの世界の専門用語をしばしば用いるため、序盤は言っていることが意味不明になることもあった。元のゲームをやっていれば違うのかもしれないが、アニメが最初である人にはきついかもしれない。とはいえ、ずっと見ていればさすがに後半は慣れてくる。キャラクターデザインや演出、ストーリーはなかなかよく、きちんと完結もしたので、最後は悪くなかった。ちょっとゲーム的なご都合展開な気はしたが。(^^;

同名の漫画のアニメ化。「北斗の拳」の登場人物である「ラオウ」を主人公とし、混沌とした世界でラオウが覇業を突き進む。
続きものだが基本的に1話完結。拳と拳が交わるバトル…は意外と少ないが、「北斗の拳」よろしく、人間が簡単に肉塊になるので、あまり見ていて気持ちのいいものではない。ただ、1クールは少し物足りない感じだった。

同名のPCゲームのアニメ化。主人公の少年が通う学園に転入してきた女学生は、主人公の許婚だった。
続きものだが基本的に1話完結。学園ラブコメなのにロボットやらミリタリーやら設定がぶっ飛んでいるので、いまいち真面目さが伝わらなかったのが残念なところ。本作のヒロインも釘宮嬢。「とらドラ!」と比べると少し大人な感じで、ツンデレ分もやや弱め。普通。

同名の漫画のアニメ化。完全無欠な執事とその主が、表の華やかな貴族の姿の影で、裏の世界でも生きる。
続きものだが基本的に1話完結。貴族ものというよりはアクションものといったほうが近いかもしれない。掲載誌では看板作品みたいなので個人的には期待していたのだが、残念ながらそれほどでもない。名もなき作品ならB+にしたかもしれないが、期待外れという意味で最終もBとする。

同名の漫画のアニメ化。主人公の少年は子供の頃からいじめに遭っていたが、ある日突然現れた巨大兵器の墜落に巻き込まれて死亡したことがきっかけで、その兵器のパイロットとして生まれ変わり、強大な力を得る。
続きものだが基本的に1話完結。序盤、社会的弱者が自らの手に余る力を手に入れ、性格が豹変するところがリアルだったが、その後は中盤くらいまで普通のロボットアニメになってしまった。ただ、終盤は予想外の展開あり、伏線拾いもありといい感じだったので、最終は評価を戻した。ちょっと勇者過ぎるご都合主義的な面は気になったが、ヒーローものと割り切れば良作。

「地獄少女」シリーズのアニメ化第3弾。恨みを持つ人がとあるホームページで恨みの相手を送信すると、当人に代わって地獄少女が恨みを晴らしてくれる。しかし、人を呪わば穴二つ。契約をした場合、依頼者も死後は地獄に行くことになるのであった…。
1話完結。このシリーズは始めて見る。恨まれるような人間なので悪人ばかり…かと思いきや、実は誤解であることも多い。恨みの気持ちと善悪は必ずしも一致しないという人の感情の難しさをよく表せていると思う。最後は3期の主人公自体に焦点を当てた予想外の展開でちょっとびっくりしたが、なかなか良かった。作ろうと思えば4期も出来そうだが、うーん。

同名の漫画のアニメ化。主人公は、工事のために切り倒された御神木で木彫りの像を作ったが、その像から突然現れた少女は、自らを「神」と名乗る。
続きものだが基本的に1話完結。しがない少年の下に押しかけ女房のようにヒロインが現れる、というのはありふれた設定で斬新さがない。終わり方も続きが出来るような中途半端な感じで、いまいち。

同名の漫画のアニメ化。屍を殺すことが出来る能力を持つ「屍姫」である主人公の少女が、屍たちと戦う。
続きものだが基本的に1話完結。「屍」とは、アンデッドのこと。ようはゾンビ。アクションものだが、けっこう設定が細かく、少女が血生臭く武器を持って戦うのも異色。1クールで終わったと思ったら、すぐに続きが始まった罠。(^^;

以前に放送された「純情ロマンチカ」の第2期アニメ。前作の途中から視聴を止めたため、今回も見ていない。
これも、第2期が出たということはそれなりに評価を得たということなのだろうか。うーん分からない。もちろん見ていないので、評価は不可能。

同名のPCゲームのアニメ化。主人公の少年は、現実から逃避しネットゲームの世界に溺れていたが、現実で起こっていた連続殺人事件を知ったことから、様々な人物と出会い事件に関わっていく。
続きもの。主人公の妄想とリアルが交錯し、どこまでがリアルでどこまでが妄想なのかが非常に曖昧であり、カオス的な雰囲気を良く出せていたと思う。良作。

同名の漫画のアニメ化。主人公の少年の下に、ある日突然ケメコと名乗る3頭身の少女?が現れ、結婚を迫られる。しかし、そのボディはパワードスーツであり、中から現れた少女は、主人公が10年前に約束をした少女にそっくりであった…。
続きものだが基本的に1話完結。ケメコのインパクトがとにかく凄い。キャラも変わった性格のものが多く、インパクトは強い。一応評価はBとしたが、他のBよりは高い感じ。

同名のライトノベルのアニメ化。超能力が普通に存在する世界に住む主人公は、どんな魔術も無効化できる不思議な力を持つ右手を持っていた。その主人公が、とあるきっかけで魔術師に追われる少女と出会い、能力者たちと関わることになる。
続きもの。序盤は魔術師がメインだったが、中盤からは超能力者も登場し、設定が生かされてきた感じがする。キャラクターもなかなか魅力的なので、評価を上げてみた。主人公が勇者過ぎるのが少し萎えるが、全体的には悪くないので、最終の評価もそのままとする。続編(?)もどきがあるようだが…。(^^;

以前に放送された「機動戦士ガンダム00」の後編。設定は、前回の最終回から数年が経っている。
続きもの。機体は一新され、ファーストシーズンで散りばめられていた設定もセカンドシーズンで生かされている。各所で言われていることだが、SEEDよりはいいと思うので、中盤は評価を上げてみたが、終盤はガンダムらしい非情さがなく、少し残念。人はそんなに簡単に分かり合えないというのもガンダムの魅力だと思うが、けっこう生き残ってしまったりと、「ガンダム」という作品としては評価を下げざるを得なかったというのが印象。ちなみに、これが「ガンダム」という名を冠していなければ、最終もB+だったと思う。

以前に放送された「のらみみ」の第2期。アニメや漫画でおなじみのマスコットキャラクターが実際に存在する世界でのお話。
1話完結。基本的に30分2話構成で、ほのぼの話だが、時には思わず涙腺が緩むこともあったりと、非常に楽しめた。「お子様と一緒にご覧になってください」と自信を持って言える良作。但し、世間一般的な視覚的に魅力的な萌え要素は皆無なので、評価はA-に止めることとした。

ライトノベル「まじしゃんず・あかでみい」のアニメ化。魔術が存在する世界でのどたばたコメディ。
続きものだが基本的に1話完結。キャラクターの等身が全体的に低く、コメディ風味が強い。普通。

同名の漫画のアニメ化。とある小学校の5-2の生徒らの日常。
1話完結。正確には、30分の中に短編が複数。時々劇画になるところなども含め、「みなみけ」に近い。小学生高学年のいたずらっ子風味と異性への関心などがいい感じに描かれている良作。

同名の漫画のアニメ化。主人公の少女は、芸能界で活躍する幼馴染の少年に尽くしていたが、実はいいように利用されていただけであったことに気付き、彼に復讐するために自らも芸能界デビュー目指し奮闘する。
続きもの。デフォルメやシリアスが適度に使われており、初めは恨みがきっかけだった主人公の心境が少しずつ変化していく様も面白い。良作の可能性を感じていたが、予想通りだったので評価を上げた。一応完結はした?とも言えるのかもしれないが、個人的にはいいところで終わったのが悔しい。続きを見たい!(^^;

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