アニメ所感〜2008冬〜

敢えて説明するまでもないだろうが、30年ほど前のアニメのリメイク。1話が祝日だったので試しに鑑賞し、そのままチェックすることに。
1話完結。悪役が昔の配役と同じで、当時見ていた人のみならず再放送で見たことがある人などにも印象は良好。OPとEDの浮きっぷりが色々なところで叩かれているが、本編はテンションもなかなかいい感じ。
第1話こそ懐かしさもありよかったが、その後は何となく普通な感じ。仕事でこの時間は確実に見られないので、何話か録画して追ったが、すっぱり切ることにした。

満を持して登場した「ARIA」の第三期アニメ。第二期で終わる予定だったものが、大きな反響により第三期が作られたといういきさつからしても、内容は折り紙つき。舞台は未来。テラフォーミングされた火星に存在する、地球のヴェネツィアをモチーフにして作られた町「ネオ・ヴェネツィア」で、一人前(プリマ)のウンディーネ(ゴンドラ漕ぎ)を目指す少女たちの物語。
1話完結。期待を裏切らず、まったりゆったりとした雰囲気は今回も健在で、間違いなく今回の一押し。ほんわか和み系が苦手という人でないならば、是非一度見ることをお勧めする。
「CLANNAD」をA+にしたので、それ以上ということで急遽A++が登場。(^^;
ほぼ原作に忠実で、原作を読んでいたにも関わらず最後はうるっときた。やっぱりARIAは良かった。DVDを買って支援活動をせねば!

同名のライトノベルのアニメ化。行商人である主人公(男)が、ある町で豊作をもたらすという狼の化身(見た目は女性)と出会い、旅をする。
続きものだが基本的に1話完結。ファンタジーだがカントリーな雰囲気で和む。狼の化身さまは元が獣ということで肌を出すことも多いが、卑猥さは感じない。今回の良作の1つ。
1クールであっさりと終わったのが個人的には残念。また、いい出来だとは思ったが、商売の駆け引きのようなものがけっこう前面で、そこに面白みを感じられなければ評価が落ちるかもしれない。

雑誌「ジャンプSQ」で連載中の同名漫画のアニメ化。主人公(男の子)は、ひょんなことから妖怪しかいない学校に入学することになり、バンパイアの少女を含む何人かの少女(といっても全員妖怪だが、見た目は人間)とハチャメチャな日々を送る。
続きものだが基本的に1話完結。キャラクターは魅力的だと思うが、テーマはありがちなラブコメで、展開も読めてしまう。パンツ見えまくりで、思いっきりそちらの方面を狙っているのも微妙。水樹奈々さんなどの色っぽい声や、同じく水樹奈々さんのOP/EDが聞けるのが売りか(苦笑)。目の保養アニメとしてはいいかもしれないが、それ以上でもそれ以下でもない。これならまだ「もえたん」のほうが見られる。
辛うじて終盤は持ち直したかなという感じだが、パンツは最後まで健在だった。数話前で決戦をした相手が何故か最終回で助けたのかというのもいまいちしっくり来ない。うーん。

同名のPCゲームのアニメ化。視力を失っている主人公(男の子)は、保養のために田舎の学校に編入するが、そこで謎の少女に出会い奇跡的に視力を取り戻す。視力を取り戻した主人公が送る、田舎の学校で出会う少年少女たちとの生活を描く。
続きものだが基本的に1話完結。主人公が身体的トラブルを抱えている(いた)という点も特徴的だが、ヒロインの1人である少女がいわゆる「いじめ」を受けているという点も特徴的。普通の作品とは一味違ったストーリー展開は興味深い。キャラクターも魅力的でよい。しかし、はまじ…。(^^;
終盤の展開がかなり興味深く、最後までなかなかいい感じ。完成度は高かったと思う。

雑誌「月刊IKKI」で連載中の同名漫画のアニメ化。アニメやゲームでよくある「マスコットキャラクター」が実在する世界でのお話。
1話完結。深夜にやっているとは思えないほどのほのぼのさ。雰囲気的には「ちびまる子ちゃん」「サザエさん」あたりに通じるほど。この作品は深夜でなくてもいい気がするのだが…。
最後までまったり。個人的には好きだが、評価は無難かもしれない。ただ、これこそ日曜朝や平日夕方とかにやるべきだろう。

「さよなら絶望先生」の第二期アニメ。
1話完結。正確には30分で3話。前回が30分2話だったので、さらに密度が濃い内容に…と思いきや、前回ほどのテンションが感じられない。
後半は頑張った感じ。割と原作に忠実で、原作を読んでいると何となく読めてしまうのが残念といえば残念だったが、作り込みに気合は感じられた。

同名のPCソフト(非18禁)のアニメ化。涙を失った(らしい)ヒロインの少女を含む数人の少女と主人公が送る学園ストーリー。
続きもの。涙というキーワードがどれくらい影響を与えてくるのかは未知数だが、今のところは普通。
ゲームとは登場キャラが違う、全くのオリジナルだったらしい。ドラマ展開としてはいい感じだったと思う。でも普通。

雑誌「コミックZERO-SUM」で連載中の同名漫画のアニメ化。主人公の女の子と、道中で出会った男2人との3人での旅。
続きものだが基本的に1話完結。主人公は特殊な能力を持っているようだが、個人的にインパクトに欠ける印象。うーむ…。
何だかあっという間に10話で終了。その後も続きそうな終わり方だっただけに、びみょー…。
ちなみに、その後「BUS GAMER」というアニメが放送されたが、何と3話で終了。短っ!!!

同名のPCソフトのアニメ化。主人公(男)は、姉と共に住み込みでとある館の執事として働くことになり、波乱万丈な日々を送る。
続きものだが基本的に1話完結。序盤はパロディーネタが異常に多く、ネタが分かる人にはその点では楽しめたがこのままではきついな…と思ったら、その後は真面目にストーリーをやっているので関心。つかみと限度をそこそこわきまえていると感じた。関智一 & 秋元羊介というだけでピンと来る人は仲間かもしれない。たてかべ和也さんさんという渋いキャストも、18禁ものとは思えない渋さ。ハチャメチャ具合が楽しく、悪くない。
パロディネタ満載で本編もそれなりにサービスシーンあり、ストーリーありと全体的にはよかった感じ。パロネタの好みにもよるかもしれないが。

同名のライトノベルのアニメ化。死を迎えた人が最後に書いたという「シゴフミ」を配達する、配達人である主人公(少女)の話。
数話完結。イメージとしては、主人公は同じだが短編が続くといった感じ。テーマも興味深いが、特出した点もなく、普通。「シゴフミ」というテーマのため、やや残酷な描写も。
終盤はキャラクターに焦点が当たり、シゴフミがあまり関係なかったのが残念。テーマが興味深かっただけに、最後までシゴフミにまつわる話とかでもよかったかなというのが正直な感想。

アトラスの人気ゲームシリーズ「ペルソナ」をモチーフとしたオリジナルアニメ。主人公(青年)がペルソナという異形の力による事件に関わり、自らもペルソナの力に目覚めていく。
続きもの。ホラーチックな作りなので、グロテスクなのが嫌いな人にはきついかもしれない。
最後までなかなか分かり辛かった。うーむ。

同名のPCゲームのアニメ化。主人公(青年)がアヤカシという力による事件に関わり、自らもアヤカシの力に目覚めていく。
続きもの。上記ペルソナよりもさらに残酷な描写が多い。好みが分かれると思われる作品。
最後は駆け足だった気がするが、まあまあだったので評価を1段階上げてみた。

秋のアニメ「みなみけ」を、スタッフを変えて作った続編。但し設定は引き継いでいる。声優も同じ。
続きものだが基本的に1話完結。前作のほのぼのさが今作にはあまりないので、個人的に評価が落ちた。スタッフによって同じ作品でも評価が変わるものだなと感じた一作。
最後まで前作には勝てなかったかなというのが正直な感想。

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