アニメ所感〜2009秋〜

以前放送された「恋姫†無双」の第二期。ストーリーは前回の続きで、相変わらず性別が反転した三国志世界での少女達の生き様を描く。
続きものだが基本的に1話完結。とにかくキャラが多く50キャラ以上いるが、全てのキャラをしっかりと活躍させようとする努力が見え、更にストーリーもそれなりにあるというキャラものとは思えない完成度。エロゲー原作なのでエロス分は多いが、それを抜きにしてもキャラもの、ストーリーものとして十分楽しめる一作。最終的には34キャラが登場した模様。頑張った。
「萌えアニメはこう作るべし」のお手本のような作品で、かなり気に入ったのでBDを買うことにした。(^^;
三国志の登場人物を覚えるにはうってつけ…かもしれないが、本作品で三国志に対する誤った知識が身に付いたとしても当方は責任を持てません。悪しからず。(^^;
同名の漫画のアニメ化。主人公の少年は、平穏な生活が何より、という主義で毎日を過ごしていたが、ある日空から降ってきた天使のような少女を助けたことから、波乱万丈の日々を送ることになる。
続きものだが基本的に1話完結。ヒロインの少女は、この世界で出来ることは大抵出来るというすごい能力を持っており、かなりハチャメチャでエロスとカオスな感じ。ただパロディも多く、オリジナリティという面ではいまいち。ストーリーは申し訳程度にあったが、結局解決してい内容で、ストーリー的な評価はいまいち。キャラは(主にエロス的な意味で)魅力的なので、キャラものとしてはまあまあ。

以前放送された「乃木坂春香の秘密」の第二期。例によってハーレム生活を送る主人公の少年とヒロインいっぱい。(^^;
続きものだが基本的に1話完結。元々キャストが豪華だったが、2期になり更に豪華に。友達以上恋人未満という位置付けらしいが、傍から見るとどう見ても恋人同士だろ〜な駄々甘やり取りや、やたらもてるハーレムっぷりは相変わらず。キャラものや素材としての完成度は高い。ただ、中身は普通のラブコメ。一応ストーリーっぽいものはあり、主人公が好かれるのも分かるといった作りはあるので、Bだが他のBよりは高い。
なお、前作を見ていなくてもそれなりに分かると思うので、今回から見ても問題なくついていけるだろう。

同名の漫画のアニメ化。主人公の少女は、叶えたい願いがある。その願いを叶えるためには、この世界で困っている人たちの心を癒し、その証である金平糖をビン一杯に集めなければならない。慣れない世界で苦労しながらも、主人公の少女は明るく元気に暮らしていきながら人々に元気を与えていく。
続きものだが基本的に1話完結。良作を続けるCLAMP作品に加えて、信頼のNHKブランドで、本作も安定して楽しめる。キャラクターは魅力的であり、ストーリーもしっかりしており、パロディ風もなくオリジナリティのあるストーリーでしっかり作られている良作。地上波も始まったので、まだ見ていない人は是非。

同名の少女漫画のアニメ化。主人公の少女は、長髪と陰気な雰囲気から不気味がられていたが、憧れていた一人の少年との会話をきっかけとし、明るく前向きな性格へと成長していく。
続きもの。ありがちな学園ラブストーリーだが、少年少女達の成長がリアルに描かれており、面白い。特に、学生時代にいじめ、もしくはそこまで直接的でなくても疎遠な態度を取られた経験がある人なら、より主人公に感情移入できるのではと感じる。今回のアニメの中では「こばと。」に並ぶ良さで、ターゲット層は少し違うかもしれないがこちらもお勧めできる一作。BDが出たら布教のために買いたい作品。

同名の漫画のアニメ化。主人公の少女は、見た目は普通のかわいい女の子だが、女の子しか好きになれないという特殊な性癖を持つ。この主人公らを含め、少女たちが織り成す百合風味な学園ストーリー。
続きものだが基本的に1話完結。百合ものだがあまり嫌悪感はない。キャラクターは魅力的だと思うが、特出した部分がなく、普通。

以前放送された「クイーンズブレイド」の第二期。ストーリーは前回からの続きで、女王の座を目指し戦う闘士たちの戦いが繰り広げられる。
続きもの。とにかくよく肌が見える。戦う乙女達の美しさとエロスが特徴。前作と比べるとバトルのウェイトが多く、バトルの部分の頑張りもなかなかで前作よりは面白い。そりゃ男顔負けの戦いを繰り広げれば服の一つも破れるよな、と納得することにした(笑)。ただ、きっと好みは分かれるだろう。

以前放送された「アスラクライン」の続編。話数も14話からとなっている。
続きもの。一旦ストーリーは切れた気がするが、基本的にキャラはそのままなので前作を見ていると入りやすい。とはいえ、いまいち設定が分かりにくいのは相変わらず。もう一回おさらいしたいところだが、もう一度1話から見直すまでして分かりたいとも感じないという程度。
と思っていたら、終盤で一気に盛り上がっていき、これまで散りばめたフラグを一気に回収して最高潮に楽しくなっていった。終盤の盛り上がりだけなら「レールガン」も超えていたと思う。本当に最初から見直したくなったが、どうしてこれが最初から出来なかったのかと悔やまれる。ということで、A-は付けたが部分的な意味合いも強いということを予めご了解いただきたい。

同名の小説のアニメ化。精神科医を訪れる様々な患者達を描く。
1話完結。主人公は患者で、毎回変わる。実写とアニメの融合ということで、初めは胡散臭さを感じていたが、意外と悪くない。融合といっても、アニメの舞台にぽつんと実写キャラがいるわけではなく、実写キャラがリアルにポリゴンで描かれており、遠めだとアニメなのだが近づくと実写風に近づく。主役級キャラ以外が適当だったり、背景等やっつけ風味はあるが、意欲作としてはありかなと思う。

同名のライトノベルのアニメ化。主人公の少年は、ある日気づくと女の子になっており、しかも戦士として戦うことを命じられる。理由も分からないまま、男女の両方の姿で生活する主人公とヒロインらの学園生活&バトル。
続きものだが基本的に1話完結。最初こそ男の姿がそこそこあったが、どんどん女バージョンの時間が長くなり、何だかよく分からない学園ラブコメ風味を醸し出す。エロス成分がメインな気がするが、本来のストーリーは薄い。なんだかよく分からないうちに終了し、結局解決していない気がする。うーん。

同名の漫画のアニメ化。主人公の少年は、ある日猫のお地蔵様を壊してしまったことから猫の呪いにかかり、猫の言葉を聴くことが出来るようになってしまった。呪いを解くためには、100匹の猫の悩みを解決しなければならないのだった。
続きものだが基本的に1話完結。設定は面白いが、メインはスタンダードな学園ものだが、しっかり作られている印象がある。猫がたくさん出るので、猫好きにはたまらない?かも。また、ゆいにゃんこと榊原ゆいさんのオープニングが猫風味でかわいいので、ゆいにゃんファンはそれだけでも見る価値があるかも。(作中でも猫役で少し出演)
ストーリーとして完結せずに終わってしまったのは少しマイナス評価ということで、B+から少し下げたが、キャラ、ストーリー自体には満足している。

同名のPCゲームのアニメ化。主人公の少年と幼馴染の少女は、ある日突然、見た目は同じだが辺りが赤く染まった世界に引き込まれてしまう。そこは、異形のものが跳梁跋扈する世界で、主人公らは他にもこの世界に引き込まれた人たちと出会い、この世界を終わらせるための戦いに巻き込まれていく。
続きものだが基本的に1話完結。バトルと学園生活があるが、あまりインパクトがなく普通。エロゲー原作なので、キャラは魅力的だが、全体的にストーリーはどうでもいいところが長く重要なところが駆け足だった印象。

以前放送された「とある魔術の禁書目録」のスピンオフ作品。超能力が普通に存在する舞台で最高レベルの能力を持つ主人公の少女と友人らが織り成す学園ストーリー。
続きものだが基本的に1話完結。キャラクターの魅力は前作と同様で、作画、音楽などのクオリティも高くストーリーも悪くない。安定して見られた良作。

以前放送された「DARKER THAN BLACK」の第二期。ストーリーは前作の続きだが、かなり年数が経っている。
続きもの。設定は引き継ぎつつも、キャラクターはかなり変わっている。作画などは頑張っているが、相変わらずストーリーが分かりにくかった。

以前放送された「Kiddy Grade」の続編にあたるアニメ。前作を見ていない上に原作らしいものもないようなので、あらすじは略。
1話完結。キャラクターは魅力的だが、序盤はやたらパロディが多い。5話くらいからはきちんとストーリーになり、徐々に面白くなってきたので評価をあげた。序盤のグダグダ感は何だったんだろう。残念だ。

同名のライトノベルのアニメ化。主人公の女性騎士は、ある日事件に巻き込まれた中で、不思議な力で刀を錬成する刀鍛冶に出会ったことから、彼に自分の刀を作ってもらおうと画策するのだが…。
続きものだが基本的に1話完結。魔法のような不思議な設定はあるが、日常大目、バトルが時々という感じの普通の剣と魔法のファンタジー。結局続きそうな終わり方で、中途半端だった。

同名の漫画のアニメ化。テガミバチとは、この世界の郵便屋のようなもの。子供の頃テガミとして配達された際の経験からテガミバチに憧れ、テガミバチを目指す少年の物語。
続きもの。「ARIA」のようなゆるいアニメではなく、このアニメの舞台は異形のものも存在し、テガミバチは武器を持って戦ったりもするので、アクションものと言ったほうが近いかもしれない。クオリティ的には悪くないのだが、強引にお涙頂戴展開にするのがちょっといまいち。2期があるらしいが…。

同名のライトノベルのアニメ化。とある学園の生徒会に所属する少年1名少女4人をメインとした学園どたばたもの。
1話完結。「ひだまりスケッチ」や「けいおん!」のような短編集。キャラは美少女ゲームもの並みの魅力があり、主人公の少年がハーレム妄想持ちなのでえちー描写も時々あるが、パロディ風味もややありインパクトは弱い。キャラものとしてはまあまあだが、ストーリーがほぼ無いので一話ものと割り切って見たほうがいい。

同名のライトノベルのアニメ化。「人は死ぬと本になる」という世界を舞台にしたアニメ。人が死んだ後に出来た本を守る武装司書らを主とした作品。
続きもの。何となく見ているがストーリーが全く分からない。うーん。これまで様々な名作を生み出してきたBS11土曜日24時枠の放送ながら、普通のアニメであり個人的には非常に残念である。(^^;

以前放送された「WHITE ALBUM」の後編。話数も14話から開始となる。
続きもの。主人公の少年と芸能界で奮闘するヒロインらとのラブロマンスというのは相変わらずだが、すれ違う思いや言い出せない気持ちなどはますます顕著になっていく。正統派ストーリーものだが、終盤の泥沼関係化が個人的にうーんだったので、評価を下げた。全体的には満足している。

不朽の名作小説を短編アニメにして送るオムニバスストーリー。
続きもの。数話完結。まずは太宰治の代表作「人間失格」を全4話で放送した。実際の小説を読んだことがないので出来については評価しかねるが、名作小説をアニメで送るというスタイルは評価できる。アニメとしても及第点の完成度であり、これをきっかけに小説に対する関心が広がる可能性もあるという意味では評価できる。

以前放送された「犬夜叉」の続編。まあ完結編なので、真の最終回まで行くのだろう、多分。
続きもの。「犬夜叉」をある程度見ていないと話についていけないので注意。深夜に移ったからといって残虐性やエロス成分が上がるということもなく、構成は19時代に放送していたものと同等と考えてよい。普通。

以前放送された「夏のあらし!」の第二期。設定も相変わらず。
1話完結だが、前回終了時のキャラクター交友関係などは残っている。途中から見ても気楽に楽しめる。前回同様、タイムスリップがあり、タイムパラドックスなども一応描こうとしているが、基本はどたばたもの。普通。

駅を美少年に擬人化した「ミラクル☆トレイン」シリーズのアニメ化。「ミラクルトレイン」とは、悩める少女だけが乗ることが出来る列車であり、駅である美少年らが彼女らの悩みを解決する。
1話完結。多分女性向けだが、男性が見ても問題なく楽しめる。最近は何でも擬人化するが、駅まで擬人化するとは日本人の想像力に恐れ入る。内容は普通。

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