アニメ所感〜2009春〜

同名のPCゲームのアニメ化。舞台は剣と魔法の世界。主人公の妹は、長きに渡って封印されていた魔王復活のための生贄として捧げられそうになる。主人公はその目論見を何とか食い止めたかに見えたが、結局魔法は復活してしまう。しかも、人の形をしている魔王と、何の因果か共に旅をすることになる。というか、魔王が主人公かもしれない。
続きもの。第一話からいきなり魔王が出るなど、最初は少しびっくりしたが、魔王といっても見た目は人間にしか見えず、ストーリー的にはありがちなファンタジーもの。普通だが、クオリティは頑張っている感じ。Bでも他のBよりはいい感じ。

同名の漫画のアニメ化。舞台は天災の影響で環境が激変した近未来の日本・東京。主人公の少女は、二酸化炭素削減目標達成のために強行に森林化を進める政府に対抗すべく、反政府組織のリーダーとして戦う。
続きもの。やけに設定がリアル。近未来物ながら、天災の傷痕という意味もあってか、ファンタジーさもあまりなく、そういう意味でも等身大。イロモノ風味もなく、ストーリーで勝負というやり方は評価できる。が、特出していい点もないので、評価が伸びなかった。うーん。悪くはないのだが。

同名の漫画のアニメ化。三国志もので、主人公は曹操。ちなみに、性別が違ったりイケメン補正がかかっていたりなどということはない。
続きもの。三国志ものは多々あるが、これはそれなりに史実に忠実でありつつ新しい解釈を加えた、正統派歴史ものという扱いになるようだ。本当に三国志が好きな人にとっては楽しめるかもしれないが、主人公のインパクトが強すぎることもあり、個人的にはそこそこ。完成度は高いが、血肉飛び交いまくるので、苦手な人にはお勧めしかねる。

オリジナルアニメ。舞台は近未来(?)。主人公は、とある事件に巻き込まれたことにより、ザムドという化け物に変身し暴走してしまう。主人公は、その暴走を抑えてくれた人たちと共に、内なるザムドの力と戦いながら旅をすることになる。
続きもの。元々はPS3向けに配信されたアニメらしく、既に最終話まで配信済みらしいが、民放では初。主人公がいきなり悪人のようになるのは少しインパクトがあったが、ストーリー自体は普通。最後は一区切りはついたが、「俺たちの冒険はここからだ」的な終わり方は、うーん。

同名の漫画のアニメ化。舞台はローマ。主人公の女性の母親が足繁く通っているレストランに乗り込んだ彼女が見たものは、従業員全員がメガネをかけたナイスミドルという風景だった。その一風変わったレストラン、そして従業員の一人が何となく気になった主人公は、そのレストランで見習いで働くことにしたのだった。
続きものだが基本的に1話完結。一応女性向けかもしれないが、男性が見てもそれほど違和感はない。この作品をみて「西洋骨董洋菓子店〜アンティーク〜」を思い出したが、あの作品のような男色風味はないので安心。とりあえず普通だった。

オリジナルアニメ。主人公の少年は、気付いたときには記憶をなくしており、自分の名前はおろか、自分が何者で何をすべきなのかも忘れていた。偶然出会った少女をその場の勢いで助けたことがきっかけとなり自分の使命を知り、立ち向かう。
続きもの。いきなり主人公が逸しまとわぬ姿で出たときは何事かと思った(苦笑)。普通だが、インパクトはあったと思うのでB+。話のネタにどうぞ。

同名の漫画のアニメ化。主人公の少年は、成人の儀式の最中、謎の存在により謎の空間に閉じ込められてしまう。だが、その中で出会った謎の少女と契約をしたことから、謎の空間から脱出することに成功し、そのままその少女と旅をすることになる。
続きものだが基本的に1話完結。序盤は?の連続だが、物語が進むにつれて徐々に謎が解かれていくのは良い。声優も豪華で、男性キャラ、女性キャラ共に魅力的に描かれているので、評価を上げた。最後は端折った感じがしたのは気のせいだろうか。

同名の漫画のアニメ化。主人公の少女は、ひょんなことから軽音楽部に入ることになる。主人公と軽音楽部部員、友人たちとの日常。
軽音楽部に入るところまでは続きものだが、基本的には1話完結。元々は4コマなので、途中から見てもそれなりに楽しめる。信頼の京アニブランドか、原作を読んでいたときにはそれほど気にはしていなかったが、アニメのキャラクターデザインは魅力的。ゆるーり見られる良作。原作が4コマならこんなもんか。

PCゲーム「Phantom -PHANTOM OF INFERNO-」のアニメ化。主人公の少年は、気付いたときには自分の記憶をなくしており、理由も分からず殺人術を学ばされ、秘密組織の一員として生きることになる。
続きもの。最近アニメでも頑張っているニトロプラスの名作(らしい)のアニメ化ということで、相変わらず銃器や格闘の見せ方などはいい感じ。10話で一旦話が切れたかと思ったが、後半で伏線がきっちりと拾われており、作りもよい。とにかく画面が綺麗という印象。是非デジタルで見て欲しい。

「ハヤテのごとく!」の第2期アニメ。!が2個に増えたらしい。第2期なので細かい説明は割愛するが、学園どたばたアニメと思って間違いない。
1話〜数話完結。前作の最終話の続きというわけではないようで、今回から見始めても全く問題なく楽しめる。一定のクオリティはあると思うが、ネタをネタとして楽しめないと、本作を楽しむのは難しいかもしれない。

同名のゲームブックのアニメ化。4年に一度開催される「クイーンズブレイド」と呼ばれる闘いに参加する女性たちの軌跡。
続きもの。決闘ということもあり、登場する女性たちは比較的たくましい体つきのものが多いが、鎧が壊れたりなどで随所でエロス。とはいえ、故意的な印象が拭えず、あからさまにイロモノ仕立てというのがいまいちだった。

オリジナルアニメ。舞台は近未来で、そこでは人型のロボットで行うバスケットボールが人気を博していた。主人公は、ひょんなきっかけでそのスポーツの伝説のプレイヤーと呼ばれる存在となり、それをきっかけとして様々な人々と関わっていく。
続きもの。ロボットでスポーツという設定自体は昔から時々あるが、ロボットならではの人間離れした超絶パワーが魅力的。キャラクターの描写はデフォルメされているが、躍動感を持って描かれており、ストーリー自体もなかなかいい感じ。久々にすっきりとしたアニメであった。

同名のPS2ゲームのアニメ化。時は戦国。戦乱の世を駆け抜ける武将たちの戦いを描く。
続きもの。歴史上の有名な戦国武将が多々登場するが、例によってイケメン補正がかかっており、また人間離れした必殺技も使うというよくある作品。ちなみに、本作でも織田信長は第六天魔王(CV.強力若本)。多分女性向け。最初からエンディングが読める展開なので、山がない。また、やっぱり歴史の勉強には全く役立たないので、ご注意いただきたい。(^^;

同名のMORPGゲームのアニメ化。鬼の腕を持つ主人公が、「鬼化」を治すべく旅をする中で、様々な人々と出会い、関わっていく。
続きものだが基本的に1話完結。MORPGが原作であるが、原作を踏襲しているのは多分ジョブ(職業)とスキルくらいで、二次作品的な扱いと言っていいと思う。特にゲームをプレイしていなくてもそれなりに楽しめると思う(そもそも自分もプレイしていない)が、内容は凡作。とりあえず最後までストーリーは走りきったが、やっぱり普通だった。

小説「獣の奏者」のアニメ化。舞台は弥生時代あたりを思わせる。主人公の少女の母親は、忌み嫌われる種族の末裔ながらも、村の長の息子と結婚したことから、獣の医術師として村で主人公と平穏に暮らしていた。しかし、管理していた獣が謎の病気で全滅した責任を取らされ、母親は獣による公開処刑を受ける。母親を助けようとした主人公は母親と同時に餌食になりそうになるが、母親の禁忌の術で何とか救われ、見ず知らずの村へ流れ着くことになった。
続きもの。信頼のNHKブランドで、序盤はやや物足りない印象だったが、全体としては面白かった。ちなみに、本来は前クールから始まっていたので、1つ前に載せるべきだが、今更なのでこちらにしておく。

アニメ「マジンガーZ」のリメイク作品。鉄(くろがね)の城「マジンガーZ」を操り、世界征服をたくらむ軍団と戦う。
続きもの。元祖ロボットもののリメイクということで期待していたが、第一話がいきなり最終回のような感じでびっくりした。と思ったら、2話から通常に戻った。「これぞロボットもの」という内容で、昔見ていた人も、「スーパーロボット大戦」シリーズで名前だけ知っている人も、どちらも十分楽しめる一作。ロボットもの好きなら是非!
最終話から1話に戻るらしい。終わり方を見ると、続編がありそうだが、その気配がない。消化不良な感もあるので、それだけが不満点。

同名の漫画のアニメ化。「初恋」をテーマとし、恋に恋する年頃の少女たちの日常を描く。
1〜数話完結。見ているこっちが恥ずかしくなるような設定。また、1話に大体1回以上あるパンチラも本作の魅力。なお、「To LOVEる」や「ロザリオとバンパイア」のような見境なさはなく、あくまでもチラリズムに命を懸けている感じがよい(笑)。主人公は毎回変わるので、途中から見ても問題なく楽しめる。単なるイロモノと侮るなかれ、1クールながら予想以上に充実した内容だった。思わずAを付けそうになったが、自重した。(^^;

同名のライトノベルのアニメ化。主人公の少年は、幼い頃に事故で亡くした幼馴染の姿を見ることができる以外は普通の学生だったが、ある日兄から謎のトランクを託され、その中に封印されていた謎のロボット(?)を手に入れたことから、様々な運命に巻き込まれていく。
続きもの。ロボットのようなものは出てくるが、ロボットアニメというよりは学園もの(波瀾万丈ではあるが)のほうが近いと思う。何だかよく分からないうちに終わった。第二シーズンがあるらしいが、ストーリーもサービスシーンもバトルも、何もかも中途半端な感じが拭えなかった。

「神曲奏界ポリフォニカ」シリーズのアニメ化第2弾。舞台は、新曲と呼ばれる曲を奏でることで精霊と契約することが出来る世界。主人公の少年は、子供の頃に会った精霊と再開し、契約をしたことから様々な運命に巻き込まれていく。
続きもの。前作と似た舞台とのこと(前作を見ていないのでWebの情報によると)らしいが、時間軸は後続というわけではないらしく、本作から見ても違和感なく入ることが出来る。悪くはなかったが、あっさりと終わった感じ。

同名の漫画のアニメ化。主人公の少年は軍隊学校の生徒だったが、学園内でとある人物に出会ったことがきっかけで過去の記憶を思い出し、その人物が自分の親を殺した犯人であることを知る。このために軍を脱走したことをきっかけとし、運命が動き出していく。
続きもの。割とイケメン揃いで、たぶん女性向け。魔法のようなものも登場するが、いまいちインパクトがなく、凡作。

同名のPS3ゲームのアニメ化。主人公の少女は、戦渦に巻き込まれる故郷のために、自ら義勇軍に志願し、戦乱に身を置く。
続きもの。パステル画のような独特な塗りが印象的だったが、中盤以降はあまりないのが残念。第一次世界大戦あたりを思わせ、銃器や戦車はなかなかの迫力だが、中盤は戦争と恋といった良くある印象。終盤はけっこう頑張っていた印象なので、B+に上げる。

言わずと知れた名作「ドラゴンボールZ」のリメイク。
テンポは悪くないが、如何せん画質が厳しい。声優が一部変わっているのも、昔を知る人には違和感がある。ちなみに、TOKYO MXで「ドラゴンボールZ」の再放送をしているが、こっちのほうがいいなぁと感じる。でも、何だかんだいって見るが。(^^;

同名の漫画のアニメ化。野球もの。説明を書こうと思ったが、長くなりそうなので割愛。
続きもの。これまでの「ハヤテのごとく!」「絶対可憐チルドレン」とは打って変わって、正統派アニメ。日曜朝10時にやるにふさわしいアニメで、お子様にもお勧めできます。(^^;

同名の漫画のアニメ化。アニメ化としては第2弾だが、前作の続きではなく、どちらかと言うとリメイク的な扱いのようである。
続きもの。前作を見ていないので、リメイクなのかのきちんとした判断は出来ないが、とりあえず前作を見ていない自分が見ても違和感がなかったので、本作から見ても全く問題ない。リアルの面とギャグの面の両方が存在するが、メリハリはついており、ある意味一作で二度おいしい。とりあえずB+だが、もっと上に上がる可能性も予感させる。

同名のPCゲームのアニメ化。主人公の少年が通う学院で、ある日神を祭る遺跡が発見される。そのままにしていてはばちが当たると考えた主人公らは、神の魂を別の場所に移す儀式を行おうとするが、結局それは失敗し、封印されていたものが解き放たれてしまう。主人公は、その儀式の際に出現した謎の少女(ヒロイン)と共に、封印されていたものを再度封印するために奮闘する。
続きものだが基本的に1話完結。ヒロインは獣耳と獣尻尾持ちで、もふもふ好きは歓喜(笑)。もともと18禁ゲームだったので、出てくる少女は軒並み魅力的ではあるが、ストーリー自体はありがちな域を出なかった。

同名の漫画のアニメ化。主人公の少年は、ある日喫茶店で謎の少女と出会う。その少女は、実は過去から来た人間で、相性の良い人間と触れ合うことで、タイムスリップをすることが出来た。その少女と通じた主人公は、そのことがきっかけで、過去と現代を行き来しながら様々な人々と関わっていく。
続きものだが基本的に1話完結。タイムトリップといっても、何十年レベルだけではなく数時間レベルでも飛べるようで、そこでちょっとしたお遊び的なやり取りもある。また、タイムパラドックスについても割とリアルで、タイムトリップにより同一人物が出会うのはNGという設定もある。とりあえず普通だったが、第二期があるらしい。何をやるんだろう…。

同名の漫画のアニメ化。主人公の少女は、麻雀が得意だったがやるのはあまり好きではなかった。だが、高校に入り麻雀部に誘われたことをきっかけとして、麻雀で強くなろうと奮闘する。
続きものだが基本的に1話完結。麻雀というと、駆け引きや生き死にのような血生臭い印象があるが、本作は少女+麻雀という組み合わせが新鮮。キャラも魅力的で、普通の美少女アニメに出てきそうなキャラばかり。ただ、全く麻雀の勉強にはならない。どちらかと言うと熱血ものといったほうが近いかもしれない。やたら女性キャラが多いので、誰が見ても一人くらいはツボのキャラがいるかも。数多くキャラを出している割には死にキャラが少なく頑張っているので、高評価。ただ、麻雀という部分が後半になるに従いどんどん希薄になっていくので、麻雀ものとしてどうよという意味で、評価はB+に止める。しかし、麻雀ものをみると麻雀がやりたくなるという罠。(^^;

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